 サグ出しを行います。
一人で行うので道具を準備します。
長さ80mm、幅20mm、厚み10mmくらいの板、いらなくなった自転車のブレーキケーブル、スポンジです。
板はアルミの端材を利用し、固定用の6mm穴と、ケーブルを通す穴(2mmくらい)をあけておきます。(端材なので大きい穴が2個あいてますが関係ありません)
スポンジは15mm角程度の適当な大きさにカットし、ケーブルよりも小さい穴をあけます。ブレーキケーブル径が1.5mmだったので1mmの穴をあけました。 |
 >チェーンカバー外します。
チェーンカバーのM6穴を利用して板を固定します。 ケーブルをたらしたときにスイングアームなどに干渉しそうなら、間に20mmくらいのスペーサなど挟んで手前側にオフセットさせます。これは15mmのスーペーサーを挟んでます。
ケーブルを通して、おもりを付けてケーブルを張ります。クランプを使いました。 |
 上側は、シートにテープで止めて固定してます。 |
 無負荷時の状態を計測します。
下側のスポンジを板にぴったり付けて、セットします。
サイドスタンドを支点にして、リアタイヤを一瞬でよいので浮かせます。
下側の隙間を測定します。
何度か測定し、平均値を採用しました。 |
 車両負荷の状態を測定します。
上側のスポンジを板にぴったりつけて、セットします。
車両を地面に平行になるくらいまで起こして、戻します。
上側の隙間を測定します。
何度か測定し、平均値を採用しました。 |
 車両にまたがった状態を測定します。
上側のスポンジを板にぴったりつけて、セットします。
車両にまたがり一瞬だけ両足を浮かせて、降ります。
上側の隙間を測定します。
何度か測定し、平均値を採用しました。 |
 測定した値を使って計算します。A+Bをして、車両のみの沈み込み量、ライダー込みの沈み込み量を計算します。
測定結果の例 プリロード位置2(標準)、ガソリンは満タン、ライダー体重は53kgの値です。
車両のみ=19mm ライダー込み=37mm |
 リアサスペンション
プリロードを変更して計測した結果です。
プリロード4と5は使わないのと、回すのが固く大変だったので測定してません。
傾向が同じようになるなら、4は13mmと29mm、5は10mmと25mm位になるのではないかと推測します。
ホイールトラベル量は134mmなので沈み込み割合はプリロード2の場合は28%になります。どのくらいが正しいのか分かりませんが、色々なサイト見ると25~30%くらい沈むのが良いようです。 |
 フロントフォークのサグ出し
フロントフォークに結束バンドを巻きつけます。バンドが自重で動かず、軽い力で動く程度のしめつけ具合です。
フロントスタンドをかけてフロントタイヤを浮かし、バンドをフォークの下側へセットします。トップブリッジからバンドまでの距離を測定しメモします。
フロントスタンドを外し、車両重量で沈んだ状態を計測します。次にライダーがまたがり、一瞬両足を浮かせ、沈んだ状態を計測します。 |
 フロントフォーク
フロントフォークのイニシャルを変更して計測した結果です。フロントフォークのイニシャル変更にはイニシャルアジャスターを取り付けるか、パイプの長さを変更する必要があります。
ノーマルでは硬いと感じていたので、イニシャルをマイナス(柔らかく)にして試しています。
フォークのトラベル量は120mmで、純正状態だと21%沈みました。(ガソリン満タン、体重53kg時)
-4.5mmが、走行してみて良かったのでしばらくはこれで乗ってみます。 |