 スタータークラッチを取り外します。
セルは回ってるのにエンジンがかからなくなってしまいました。ギアが空回りしてる感じです。 (9年10か月、約30,150km)
押し掛けでエンジン始動はでき、普通に走行はできます。 |
 交換に必要な物(あれば便利な物) ・ガスケット ・プーリホルダー ・マグネットロータープーラー プレートタイプ
プーリーホルダーはストレートの160mmまで対応の大きい方を買いました。マグネットローター径が約117mmだったので、125mmまでのサイズだとギリギリかなと思い大きい方を選択しました。結果論ですがチューブを挟んで使ったのと、柄が長く固定しやすかったので大サイズを選択して良かったです。
ロータープーラはヤマハ純正品(90890-01362)は高いので、1000円台の安いのを買いました。
クランクシャフトとセンターボルトの間に挟むアダプタは、端材の10mm厚アルミ板を使いました。ヤマハ純正アダプタ(90890-04089)は1500円程です。 |
 ジェネレーターカバーを取り外します。
プーリーホルダーで固定し、中央のナットを外します。
ローターの突起部にホルダーが当たらないようにします。
トルク=70Nm ボルトサイズ=12mm 工具サイズ=17mm |
 突起部分
ここにホルダーが当たらないようにします。 |
 マグネットローターはパーツクリーナーで脱脂したりしたのですが、滑ってナットが回せませんでした。
そこで必要なくなった自転車用のチューブを挟み、なんとか外すことができました。
インパクトレンチならホルダーなしですぐ外せるようです。 |
 ナットとワッシャーを外した状態
矢印の箇所にネジ穴があるので、プーラーのボルトをとめます。 |
 マグネットローターを外します。 一番の難所だと思います。
勢いよく飛び出してくる可能性がありますので、ケースにウエスをあて、地面にはダンボールや毛布などを引いておきます。
プーラーを設置します。 |
 クランクシャフトの先端部分保護のために、プーラーのセンターネジとの間にアルミ板を間に挟みました。
まっすぐ力を加える為に、ローターとプーラーとの距離を均等にすることが重要らしいの距離を揃えます。
3本の各ボルト付近で距離を計測して均等になるように調整しました。 |
 プーラー板をモンキーレンチで抑え、中央のボルトを締めこんでいきます。
なかなか外れませんでした。「これ以上回しても良いのかな?」と悩んで作業を中断していると、急に「パン」と音がして外れました。
ボルトを締めて負荷をかけた状態のままだったので、少しずつ外れてきたのではないかと思います。 |
 スタータークラッチの部品が飛びだし、落ちたのですが、よく見るとボルトの頭が折れてました。
このボルトが折れてしまったのでスタータークラッチがうまく動作しなかったのではないかと思います。 |
 マグネットローター等を取り外した状態 |
 ウッドラフキー
小さいのでなくさないようにします。 |
 スタータークラッチギアを外した状態 |
 部品の取り外し順番メモ
①M10ナット ②ワッシャ ③マグネットローター ④スータータークラッチ ⑤ウッドラフキー ⑥スタータークラッチギア ⑦ワッシャ
※3と4はボルトを外し分離した状態 |
 スタータクラッチを外します。
マグネットローターをプーリホルダーで固定し、ネジを3本外してスタータークラッチを外します。
ローターの突起部にホルダーが当たらないようにします。
トルク=30Nm ボルトサイズ=M8 工具サイズ=6mm六角レンチ |
 裏側のネジ先端部分がかしめられて(ネジ山がつぶれてる)いますので、ネジを回していくとき、綺麗に回らない抵抗感があります。 |
 ネジを3本外すと、スタータークラッチとマグネットローターが分離できます。
今回はネジが1本折れてしまっているのでこのネジを取っていきます。 |
 少しだけネジ部が出ていたのでペンチでつまんで回してみます。かしめてあるので無理だろうと思っていたら、簡単に回りました。
折れたボルト部分がネジ山に引っかかるのでその部分を少し削り、回していくと外すことができました。 |
 取り外したマグネットローターと スタータークラッチ |
 部品チェックをします。
スプリングは29.3mmくらいでした。他の2本も30mm以下でした。 おそらく新品時は30mmではないかと思います。
スタータクラッチ、マグネットロータ、ギア、ダウエルピン、スプリングキャップ、各部品が接する面などは綺麗でした。 |
 部品チェックをします。
ボルトはM8の16mm |

XT225WEセローかVMAX12の部品が使えそうなので調べます。
スプリングはセローは30mm VMAXは31mmで1mm違うようです。 ボルトの違いはセロー用が20mm、VMAX用が14mmではないかと推測します。
セローのパーツリスト (写真クリックで拡大)
ダウエルピン(93615-12088) スプリングキャップ(1J7-15583-01)
スプリング(90501-04596) ボルト(91317-08020) |

VMAXのパーツリスト (写真クリックで拡大)
ダウエルピン(93615-12088) スプリングキャップ(1J7-15583-01)
スプリング(90501-04623) ボルト(91317-08014) |
 今回は、スプリング3本、ボルト3本を交換します。セローのパーツにしました。
日本製(Made in Japan)でした。
ダウエルピンとスプリングキャップは今回注文してないので、同じサイズで使えるか分かりません。 |
 XT225WEセロー用(91317-08020)のボルトはM8の20mmでしたので削ります。
XT225SEROW(3RW5)のボルト(91317-08016)、おそらく16mmの物があることに後から気が付きました。 |
 ボルトを削ります。 |
 こびりついたガスケットを剥がします。
スクレーパー代わりに、必要なくなったクオカードを使って剥がし、最後はオイルストーンで研磨します。 |
 ギアをスタータークラッチに取付け動作を確認します。
穴にスプリングを入れ、キャップをかぶせ、ダウエルピンを取り付けます。 |
 スプリング、キャップ、ダウウエルピンを取り付けた状態 |
 ダウウェルピンを少し押したりしながらギアを取り付けます。
ギアを手で押さえながらスタータークラッチを右に回すと、かみ合ってギアごと一緒に右に回ります。
左に回すとクラッチだけ空回りして左に回ります。
動作に問題がなければ、マグネットローターに取り付け元に戻していきます。 |
 スタータクラッチをマグネットローターに取り付けます。
ボルトに、ネジロック(ロックタイト)を塗り取付けます。
トルク=30Nm ボルトサイズ=M8 工具サイズ=6mm六角レンチ
緩み止めのために、ボルトの底をポンチで打ってかしめます。やり方が分からなかったので、もともとあったポンチ位置付近を使い、ネジ山をつぶしました。 |
 ワッシャー、ギアを取付け、ウッドラフキーを溝に入れます。
キー溝に合わせながら、マグネットローターを取り付けます。
プーリーホルダーで固定してワッシャー、ナットを取り付けます。
トルク=70Nm ボルトサイズ=12mm 工具サイズ=17mm |
 ガスケットを取付け、クランクケースカバーを付けます。
ネジは番号順に締めていくようです。1~3で仮止めして、4~9で本締めなのかと思いますが、詳しく分かってません。一度に締めずに対角に締めたり、均等に締めれば良いと思ってます。
緑色⑧の部分のボルトはシーラントを塗りボルトを取り付けます。シーラント(90890-85505)を持ってないのでそのまま再利用し、持ってた信越シリコーンを塗って足しておきました。
黄色③の部分のボルトは短いボルトです。
トルク=10Nm ボルトサイズ=M6 工具サイズ=8mm |
 動作確認を行います。空回りがなくなり始動することができました。
今回のトラブルの原因は、ボルトが折れて、スタータークラッチが動作しなくなったことでした。
バッテリーが弱った状態での始動は良くないらしく、たまにやってたのでこれが積み重なり負担になったのかもしれません。もしくはハズレボルトだったのかもしれません。 |
 スタータークラッチ直径 |
 スタータークラッチ内径 |
 スタータークラッチ厚み |
 ダウエルピン直径 |
 ダウエルピン厚み |
 スプリングキャップ直径 |
 スプリングキャップ長さ |
 スプリング直径 |
 スプリング長さ セローの新品(90501-04596) |
 マグネットローター直径 |
 マグネットローター厚み |
 スタータークラッチギア直径
歯数46T |
 スタータークラッチギア凸部の直径 |
 スタータークラッチギア内径 |
 スタータークラッチギア厚み |
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