YBR125 - フロントフォークオーバーホール

2020/7/12

11年3ケ月(30,910km)で左側フロントフォークからオイル漏れが発生しました。

交換に必要な物(あれば便利な物)
・オイルシール(4VP-F3145-00
・ダストカバー
・ダンパーロッド部のワッシャー
六角レンチ14mm
六角レンチ8mm(ロングタイプ)
・エクステンションバー
(450mmくらい必要)
・タイヤレバー
フロントフォークオイルシールプッシャー (塩ビパイプ等)


今回、ダストカバーとダンパーロッド部のワッシャーは再利用しました。

フォークオイル交換の時と同様にフロントフォークを外し、フォークオイルを捨てます。

マイナスドライバーなどを差し込みながらダストカバーを外します。インナーチューブに傷をつけないように気を付けます。

ダストカバーをこの状態で外しましたが、インナーチューブを外してからでもよいと思います。

フォークを固定しダンパーロッドを外します。

エクステンションバーに14mm六角レンチを取り付け、インナーチューブ側から差し込みます。これは回り止めのためです。

底側に8mm六角レンチを差し込み回してボルトを外します。

パキと音がして緩みました。

トルク=23Nm
ボルトサイズ=M10
工具サイズ=8mm六角レンチ

ブレーキ側はボルトがとても硬く、バイスが小さくて回ってしまい、固定できなかったので、台に固定しました。

木の板などを挟み高さ調整してます。

左側と違い、かなり硬かったです。

エクステンションバーの長さは450mmくらい必要です。300mmと150mmwを継ぎ足して使いました。

底側の8mm六角レンチもロングタイプが必要で、50mmくらいの長さが必要です。

ダンパーロッドのこの部分に14mmレンチがかかり回り止めになります。

ボルトを外すと、ダンパーロッド、インナーチューブをアウターチューブから外すことができます。

アルミカラーがインナーチューブかアウターチューブの底に残ってることがありますので、取り出します。

マイナスドライバーで引っ掛けながら、オイルシールクリップを外します。

オイルシールを外します。

タイヤレバーに自転車の廃タイヤを切って巻き付けて使います。

隙間があるので、工具先端を引っ掛けてはずします。

アウターチューブ内側に傷をつけないように注意します。

少しずつ位置を変えながら少しずつ外していきます。

傷をつけないよう気を使うためか力が無いためなのか、シールが動く気配がなく外すことができませんでした。

なかなか外すことができなかったので、廃クオカード(図書カード等)でシールとアウターチューブの間に隙間を作り、オイルを流して、5分ほど放置しました。

上部の5mm程度しかカードで隙間を作ることができなかったので、上側だけしかオイルが付いていません。

今度はレバーを差し込み力を入れるとシールが動いてる感じがし、少しずつ位置を変えて外すことができました。

取り外したオイルシール

観察しましたが、破れていたり損傷がある箇所をみつけることはできませんでした。摩耗して目視できない小さな隙間ができてきたのではないかと思っています。

分解した状態

各パーツを清掃します。アウターチューブ内側のオイルを触ると、ザラザラ感がありました。

インナーチューブやダンパーロッドは、特に損傷はなく、サビやメッキ剥がれなども発生していませんでした。

オイルシールクリップが少しサビていましたので磨いて塗装しました。

順番メモ

トップキャップ(Oリング付)、パイプスペーサー、ワッシャー、スプリング(狭い方が上側)

ダンパーロッド、リバウンドスプリング

インナーチューブ、アルミカラー

ダストシール、シールクリップ、オイルシール、アウターチューブ、ワッシャー、ボルト

オイルシール外側にグリスを塗り、アウターチューブにいれていきます。

軽く手でまっすぐ押し込んで、その後は塩ビパイプで叩いて押し込んでいきます。

オイルシール上側の面が均等な深さになるように調整しながら叩きます。

オイルシールクリップを止める溝が見える程度まで押し込みます。

あまり押し込みすぎると、次回オイルシールを外す時に隙間が確保できず、工具が入らなくなってしまうと思いますのでいれすぎに注意します。

塩ビパイプは、ホームセンターで外径40mmの物が50円程度で購入できると思います。削ったり加工することなくそのまま使用できました。

丸い蓋形状の物を買ったのですが、パイプ形状のほうが、入れたい部分だけを叩きやすいので微調整がしやすいと思います。

クリップを取り付けます。

組み立てます。

インナーチューブ上側からリバウンドスプリング、ダンパーロッドを入れます。底側にはアルミカラーを入れて、アウターチューブに入れて、ボルトで仮止めします。

フォークを固定してボルトを締めます。

トルク=23Nm
ボルトサイズ=M10
工具サイズ=8mm六角レンチ

ダストシールを取り付けます。

破れや損傷などはなく綺麗だったので、再利用しました。

後はフォークオイル交換を参考にオイルを入れ、オイル漏れがないことを確認して車両に取り付けます。

オイルシールは YB&YBRダイアリーさんの情報から BW'S100用の物を利用しました。

YSPさんで注文して普通に購入することができました。